・浄土での元旦










「もぐもぐ・・・ケーン!おかわりちょーだい!」


「げっ、ヤクお前まだ食べんのかよ!腹壊すぞ」


大日たち浄土(護衛隊+八武衆)組はデカ炬燵を囲んでお節と雑煮を食べていた。



「大丈夫、いざとなったら処方しといた胃薬飲むから」

「いや食うのやめろよ」


ケンの尤もなツッコミもスルーしヤクは食べ続けた。
そしてその後、案の定腹を壊したらしい。




























・ナーガ一族の元旦






ぽとり、と頼りない音をたてて羽が落ちる。それと同時に響いた悲鳴。




「ぎゃああああ!!」



「はい、ヴリドラアウトー」



こちら、羽根つき真っ最中。今はトーナメント式でヴリドラとレクヤが対戦している。
審判はシュールパナカーでレヴが敗者の顔に墨汁で落書きしている。ボスのナーガはお汁粉を啜りながら観戦中。


いっそ清々しい点差でヴリドラはレクヤに負けている。



「つーかさつーかさぁ!羽根つきでスマッシュなんてアリかよ!?レクヤズルくねぇ!?何、怒ってんの!?;;」

「うるさい・・・俺を相手に指名したのはお前だろう」




行事→羽根つき→レクヤはノらない、やる気ない→オレ勝てるかも




の、展開を予想していたヴリドラにとってはここまでレクヤが本気とは予想外だった。



にひひと笑いながら、レヴはヴリドラの顔に「半裸」と書いた。鏡を見たヴリドラは絶句。



「・・・半裸!?なんでだよ!今パーカー着てんじゃん!!半裸言うなし!!(泣)」

「いつもは腹出してんじゃん」



アハハハと笑うレヴにもうがっくりのヴリドラである。











「・・・」






こっそりと手鏡を見るレクヤ。顔は正直怒っている。なぜなら






「(2回戦で・・叩き潰してやる・・・)」




レヴに対ナーガで頬に書かれた「ツンデレ」でかなりイライラしているからである。



※2回戦=対レヴ

































・アスとバジルの元旦










「バジル〜!りんご飴買ってくるから待ってて!」



「はぁ?お前さっきチョコバナナ食ったばっかだろ」



「いいじゃんいいじゃん!!バジルにも買ってあげる!」



「いらねぇよ・・・」





いいから行ってこい、と言う前にすでにアスは手にりんご飴を持っていた。普段では見れない早業である。



屋台が両脇に並ぶ道を二人は歩いている。かなりの人ごみで下手すれば迷子になりかねない。

隙あらば手を繋ごうとするアスをあしらうバジルであったが、あんまり邪見にすると拗ねるので諦めて手を繋いだ。





参拝ではバジルは「弓の上達」と「健康・安全」を祈願したが、
アスは「覇者になる」だの「バジルの嫁」だのと随分好き勝手願った。


バジルがそれを知って青ざめるのはもう暫く後の話である。















2009/12/31  mutsuki shigure